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私が大学4年になる年に、東日本大震災が起きました。それまでは東京への就職を希望していましたが、震災を機に、自分の生まれた土地に貢献したいと思うようになり、九州の企業を探し始めました。そこで出会ったのが、ヤマエ久野です。すでに入社していた先輩から、家族のような会社と聞いて興味を覚えました。実際に人事部の担当者と話をし、インターンシップなどで職場を訪ねると、みんなが一丸となって仕事をしている印象を強く受けました。雰囲気も馴染みやすく、波長も合ったのだと思います。ここで働きたいと思いました。
水産物全般を取り扱う鮮冷水産課で、メーカーや生産者などから仕入れた水産物を、量販店に販売する中間流通の仕事をしています。お客様には単に商品を納品するだけではなく、相手の売り上げや利益につながるよう、商品トレンドや売れ筋などさまざまな情報を提供し、また現場の作業の効率化を図るようなリテールサポートも行っています。さらにメーカーの商品だけでなく、メーカーと一緒に商品開発をしたり、またヤマエ久野独自のオリジナルブランドの企画開発も手掛けています。ただモノを売るだけでなく、流通に関わるすべてを提案できる仕事です。
パッケージやシールに至るまで自分たちで考え、開発した商品が、売り場に並ぶ達成感はひとしおです。そのうえ、お客様の売り上げも伸びて喜ばれた時は、つくづくこの仕事をしてよかったと感じます。メーカーも、お客様のことも知り尽くしている僕らだからこそできる、クリエイティブな仕事なのです。学生時代は卸売業についてよく知りませんでしたが、入ってみると、いろんな人に出会えるし、その人たちと一緒にいろんな仕事ができることがわかりました。今の職場は本当にいろんなことができるのが魅力です。企画開発も、配送や物流の流れなどのシステムづくりもお客様に提案できるし、それらを通して、たくさんの人たちと知り合えたことはとても貴重な体験となっています。
入社して本当によかったと思うことは、一つは同期の仲間・先輩後輩とすごく仲良くなれたこと。そしてもう一つは、仕事を通して、社内外問わず多くの人と出会えたことです。特に同期との絆は深く、また職場の人たちとも寮生活などを通して、家族同様の強い信頼関係で結ばれています。実際、働いてわかったことは、ヤマエ久野にいろんなタイプの人間がいて、どんな人でも活躍できる場が用意されているということです。そんな多様性の中で自由にやれる醍醐味があります。
今は西日本での営業が中心ですが、九州でとれたおいしい商材を首都圏の人に食べていただく、そんな物流のしくみづくりをこれから提案していきたいと思います。